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Behind The Grey Matter -  2001 

90x60cm monotype with oil on paper

Behind The Grey Matter - L 2001 

65×50cm monotype with oil on paper

この度SHUMOKU GALLERYでは、鈴木広行(1950- )の個展を開催いたします。

1950年愛知県刈谷市に生まれた鈴木広行は、愛知県立旭丘高校を卒業後に上京、篠田守男・三木富雄の助手を務めます。その後1973年に渡仏してS・W・ヘイターのアトリエ17で版画を学び、77年に帰国。1982年には渡米し、ニューヨークの荒川修作のスタジオで1年以上にわたり版画制作に協力しています。

今回の個展は、ドローイング作品による個展「Time Layers」(2016年)に続く、当ギャラリーでの2度目の発表となります。

版画の複数性から離れ、一つの版から一点のみを制作するモノタイプの技法によって作られた作品群「暗い脳髄のなかで/Behind The Grey Matter」は、即興性と身体性を感じさせる大胆さと、静謐な緻密さとを兼ね備え、力強いストロークによって黒のフィールドの中に光が生み出されています。その手法は、銅版画、金属作品、ドローイングなど、さまざまなメディアで制作を重ねてきた作家の、深い思索と蓄積から生まれたものであることを感じさせます。

西洋の版画技法を用いながらもどこか東洋的な書を思わせるような作風は、欧州各地でも好評を博し、ホワイト・レイチェルやアントニー・ゴムリーらとのグループ展を契機に、イギリス、ポーランドほかでも個展が開催されています。現在もその作品がクロアチアの美術館で現代日本版画展に展示され、来年はスロベニアに巡回する予定です。

   

 

鈴木広行 -暗い脳髄のなかで-

HIROYUKI SUZUKI  Behind The Grey Matter

2017年11月18日(土)-12月 3日(日)

*月・火休 オープニング:11/18 17:00-

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